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HOME > 時制の一致と話法 > 【第26章 時制の一致】 26-1 時制の一致の適用を受ける場合

 
第26章 時制の一致
  26-1 時制の一致の適用を受ける場合   26-2 時制の一致の適用を受けない場合
 



1. He says that he wants to hire an assistant.
  (彼は助手を雇いたいと言っている)
2. He said that he wanted to hire an assistant.
  (彼は助手を雇いたいと言っていた)
〔現在〕

〔過去〕
上の2つの文が表している時制について、英文と日本文を比較してみましょう。
1. は現在を表す文で、日・英いずれも主節と従属節の動詞は現在形をとっています(says:言っている wants:したい)。
2. は過去を表す文で、主節の動詞は日・英ともに過去形(said:言っていた)となっていますが、従属節の動詞については、英語は過去形(wanted)、日本語は現在形(したい)を用いています。
このように、英語では主節の動詞の時制が過去になれば、多少の例外はありますが従属節の動詞もその支配を受けて過去の方向に変わっていきます。これが冒頭で述べた「時制の一致」で、「話法」をはじめ、英語の複文において主節と従属節の時制に関する通則となっています。

26-1 時制の一致の適用を受ける場合


主節の時制が現在・未来・現在完了(およびそれぞれの進行形)の場合には従属節の時制はそれによって制約されません。問題は主節の時制が過去になったときで、そのときには従属節の時制は、次のように、現在は過去に、現在完了や過去は過去完了に変わるわけです。
I
know
 that
 
I
knew
 that
he does it.
he is doing it.
he has done it.
he has been doing it. 
he did it.
he was doing it.
he had done it.
he had been doing it.
he will do it.
he will be doing it.
he will have done it.
he will have been doing it.












he did it.
he was doing it.
he had done it.
he had been doing it.
he had done it.
he had been doing it.
he had done it.
he had been doing it.
he would do it.
he would be doing it.
he would have done it.
he would have been doing it.
 
要約すれば、主節が過去になれば従属節は次のように変わります。
現   在   → 過   去
現在完了
過   去
過去完了
→ 過去完了
助動詞 will、shall、can、may → would、should、could、might
      ただし、must、ought (to)、needはそのまま。
[注]
上の例文1、2は間接話法でthat以下の節は名詞節の例でしたが、形容詞節・副詞節においても時制の一致が行われることは言うまでもありません。
He is a man you can trust. (彼は信用できる男です)
He was a man you could trust. (彼は信用できる男だった)
I want to do it before he comes. (彼がくる前にやりたい)
I wanted to do it before he came. (彼がくる前にやりたかった)


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