(2)
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未来時制の用法
(a)
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単純未来
本人の意志に左右されない未来の自然現象や結果、能力・感情・必要・予定などを表すもので、無意志未来とも呼ばれます。
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It will be cloudy, and later fine tomorrow.
(あすは曇り、のち晴れでしょう)
You will hurt yourself if you are not careful.
(注意しないとけがをしますよ)
I will〔shall〕be able to go there in a few
days.
(2・3日すればそちらに行けるでしょう)
She will be glad to hear the news.
(その知らせを聞けば彼女はよろこぶだろう)
We will have to conclude an agreement.
(我々は協定を結ばねばならないだろう)
Research will soon begin on the new computer.
(まもなく新式のコンピュータで調査が始まるだろう) |
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(b)
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意志未来
「~しよう」と積極的に未来に働きかける言い方で、これには、1 話者 - すなわちI〔we〕の意志、2 主語の意志、3 相手
- すなわちyouの意志、の3通りがあります。
( i )
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話者の意志
1.
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主語が1人称の場合 (話し手が主語として表面に出た場合)
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I will start tomorrow, rain or shine.
(あすは晴雨にかかわらず出かけます)
We will begin soon, O.K.?
(=Let’s begin soon, shall we? すぐ始めましょうね) |
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2.
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主語が2・3人称の場合
形の上では2・3人称を主語に立てながら、その実は話し手の意志を述べる言い方です。shallに強勢がおかれることが多いのですが、響きが強いのでふつうの会話ではあまり好まれません。なお、この場合はI
willの文に改めることができます。
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You shall go at once.
(=I will make you go at once. お前はすぐ行け)
He shall go alone.
(=I will let him go alone. 彼をひとりで行かせよう) |
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( ii )
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主語の意志
人称を問わずwillを用いて主語の意志・決心を表します。
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I will never do such a thing again. (二度とこんなことはいたしません)
You will do it right now, I’m sure. (今すぐそれをやってくれますね)
He will not say “Yes”. (彼はどうしても「うん」とは言わない) |
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[注]
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主語が2・3人称の場合に、主語の意志よりも話し手(I、we)の希望や要求、軽い命令や禁止を表すことがあります。
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You will please〔kindly〕do
so. (どうぞそうしてくださいね)
Heads of departments will submit their estimates before January the first. (部局長はそれぞれの予算を1月1日以前に提出されたい) |
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( iii )
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相手の意志
1.
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主語が1・3人称の場合
相手 - すなわちyouの意志をたずねたり、指図を仰ぐ場合で、つねに疑問文の形式で用いられます。
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Shall
I have your answer soon?
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=Will you give me your answer soon? すぐにお返事いただけますか) |
“Shall
we have a rest here?”(=Let’s have a rest here, shall we?)
“Yes, let’s”.
(「ここでひと休みしましょうか」 「ええ、そうしましょう」) |
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[注]
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What shall I do? は「何をしましょうか」と相手の指図を仰ぐほか、Oh,
I left my bag in
that taxi. What shall I do? のように「どうしようかな、困ったな」と当惑した気持ちを表す場合もあります。 |
2.
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主語が2人称の場合
これも疑問文の形式で、相手(you)の意志をたずねるほか、相手に依頼したり、相手を勧誘・招待したりする場合にもよく用いられます。依頼の場合にはpleaseやkindlyをそえ、また勧誘・招待にはWon’t
you~? の形も用いられます。
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What will you do in case of failure?
(失敗したときはどうするつもりですか
―― 意志)
Will you please〔kindly〕tell me the way to
the station?
(駅へ行く道をおしえていただけませんか ―― 依頼)
Won’t you have another cup of coffee?
(もう一杯コーヒーをお飲みになりませんか ―― 勧誘) |
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(c)
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willの特別用法
willは上記の未来時制のほか、1 現在の習性・固執・推量、2 時間をこえた事実・真理、3 無生物の性質・能力などを表すことがあります。
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She will often keep others waiting for a long time.
(彼女はよく他人を長時間待たせておく
― 習性)
The engine won’t (=will not) start.
(エンジンはどうしてもかからない ― 固執)
This will be the key you’re looking for.
(これがきみの探している鍵でしょう ― 推量)
A drowning man will clutch at straws.
(溺れる者はわらをもつかむ ― 真理(ことわざ))
A gas will expand when it is heated.(気体は熱すると膨張する - 性質)
This hall will seat five hundred.
(このホールは500人の着席能力がある ― 能力) |
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(d)
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shallの特別用法
shallも未来時制のほか、「立法のshall」と呼ばれて、法律や規制・契約文・仕様書・掲示などに用いられます。
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No fine shall exceed $100. (罰金は100ドルを超えないものとする)
All drawings shall be submitted to the Owner for approval.
(すべての書面は承認用に発注者へ提出するものとする)
The vinyl skirting shall be 3mm thick.
(ビニール板のおおいは3mmとする)
Passengers shall not converse with the driver while the bus is in motion.
(乗客のみなさま、バスの走行中は運転手と話をかわさないでください) |
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(e)
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will、shallを用いない未来表現
will、shallのかわりに、be going to、be about to、be toのほか、現在形、現在進行形でも未来や予定を表すことができます。
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be going to + 動詞の原形
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Dinner is going to be ready soon. (夕食はすぐ用意できます)
Are you going to stay in Japan
long?
(日本にはずっと滞在なさるおつもりですか)
[注]
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be going toとwill、shallとについて、従来前者は話し手の主観や感情が含まれることが多く、後者は客観的な未来表現の場合に多く用いられるといわれてきましたが、最近ではほとんど区別なく用いられているようです。またbe
going toのあとにgo、comeも組み合わせて用いています。
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He is going to come here
to say good-bye.
(彼は別れを告げにここに来ます) |
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・
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be about to + 動詞の原形
「まさに~しようとしている」の意味で、近い将来を表し、be going toよりも話者の気持ちが切迫している場合に用いられ、やや文語的な表現といえます。
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The sun is about to set below the horizon.
(太陽はまさに地平線に没せんとしている)
He was about to start. (彼はまさに出発せんとしていた)
[注]
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もっとさしせまった近い未来を表したいときには、be
on the point of -ingの形を用いることができます。
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The plane is on the point
of taking off.
(その飛行機は今やまさに離陸しようとしている) |
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be〔be due、be scheduled〕to + 動詞の原形
「~する予定である、~することにきまっている」の意味で、確定的な未来を表す場合に用います。be due to
~、be scheduled to ~を用いるとさらにはっきりとした予定を示します。
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The welcome party is to be held next
Saturday.
(こんどの土曜日に歓迎会を催すことになっている)
He is due to make a speech tonight. (彼は今夜演説するはずである)
He is scheduled to attend the meeting at five o’clock.
(彼は5時にその会に出席する予定です) |
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現在形・現在進行形
現在時制の項でも述べましたが、現在形・現在進行形を用いて近い未来を表すことができます。
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We start at eight this evening. (今夜8時に出発します)
I am coming right away. (今すぐ行きます) |
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